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海のクローバー

読書感想文や、咲-Saki-を中心に「ものを読んで思うこと」少しずつ綴りたいと思います。

咲-Saki‐ 実写映画・ドラマ 感想

やっと、咲-Saki‐の実写映画を観てきました!

 

どういうわけか、ここ札幌では今日まで公開されず(?)1週間ずっと心待ちにしていました。それまでは色んな方々の感想を読んで、楽しみ度が上がっていたので、なんだか観れたということに満足感を得た部分も。

 

観ると感想を書きたくなってしまうもの。遅まきながら、思うことを徒然なるままに書いてみます。多少の修正はありますが、ストーリーは概ね原作通りなので、ネタバレもなにもないので、特に気になった10のポイントで書いてみます。

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1.時間の制約による設定変更とカット

約90分の映画、30分×5回のドラマではできることに限界があるのは事実だし、。アニメでも2クール分使って描いた全部の要素を入れるのは不可能でしょう。そこ削らないでよ~と思う部分もないことはないですが、全体の流れとしては悪くなかったと思います。京太郎の件は賛否あるとは思いますが、これはこれでよかったのかなとも思います。

ただ、「連荘で勢いづく」感じがあまりなかったかなと。純くんも久も。特にオーラス直前の咲のあのジャブのようなゴミ手連発はカットされ、停電後に衣が4度目の海底をあがった際に「連荘で追い上げ始めた清澄の親を一蹴!」の実況を聞いて、あれ?安手の一向聴から倍満をあがる件しかなかったのでは?と。仕方ないんですが、この「勢い」だけはもう少し…と思いました。ただ、そのぶんテンポはよかったと思います。私も欲張りさんだな。

 

2.「麻雀を通してなら話ができる、仲良くなれる」と「衣の解放」をテーマに

原作から1番変えた点は、このテーマを強調というか、フォーカスした点だと思っています。ともすると色んな要素を盛り込もうとしすぎて中途半端になるような気がしますが、ここに絞って再構成した点はよかったと思います。大将前半戦が終わり弱気になっている咲に和が語り掛けるシーンは原作とはだいぶ違った趣きでしたが、この映画のテーマをはっきり示してくれたと思います。

そして、衣の「特別」からの解放。「麻雀を通してなら話ができる、仲良くなれる」からこそ、初めて心を通わせることができた衣が見せた最後の笑顔は非常に大きかったですね。それだけでいい話だったとさえ思えました。

 

3.衣のために温存したエフェクト

劇場版では、もっと特殊効果を使って目がスパークしたり、体が光ったり、花が舞ったりするのかと思ってましたが、かなり控え目だったように思います。その分、衣には邪悪な感じのエフェクトが結構使われて、彼女だけが「特別な強敵」感が出ていたので、そーゆー意図なんだなと思えました。最後の数え役満の咲には花びらたくさんでした。百合ではなく桜のようでしたけどね。

 

4.各キャラクターの細かいところへのこだわり

キャスティングが原作のイメージ通り・通りじゃないの点は別として、キャストのみなさんが牌の持ち方・捨て方にも気を付けてくれた(これは監督や演出の方の功績)ことをはじめ、原作を意識した細かい動きが、原作ファンにはうれしいことでしょう。

最初のお辞儀の時にすぐ頭を上げる純くんの感じ、素人感全開の妹尾、座るときと時もしっかり手を組むともきーなどなど。

 

5.変更してよかった点

原作とは変更されたり、描写がなかったりするけど、これもありだね!ってのも結構あったと思います。

①エトペンを抱いて寝ちゃってる咲からエトペンを奪わない和

→和なら咲さんの寝顔を守ってあげたそう

②入場時にカメラに映ろうとしすぎる透華

→絶対やるわ

パーティションで区切れてるだけの小さな控室

→ある方の感想読んでなるほどと思って観てみました

④たこさんウィンナーを後半戦に温存

→優希が純くんに全然敵わない感じが出てよかった

⑤麻雀熱が高いことの描写

→これも感想ブログ(ひまじんひまんじさん:http://bigthirteen.blog.fc2.com/blog-entry-109.html)で拝見して、注目して観ました。どこかの駐車場の交通整理のおじさんが、試合開始時にイヤホンを耳に入れる、なんてことないシーンなんですが、これがすごくいい演出で!現実でも甲子園の試合始まるからと仕事中でもラジオ聞こうとする人結構いると思います。咲-Saki‐の世界では麻雀はそのレベルの注目度なんだ、って伝える良いシーンかと。

 

6.部長が女にモテる女すぎた

個人的に久が好きなのを差し引いても部長がかっこよかった。先鋒戦から帰ってくる優希への対応の感じ、和を起こしに来た際の「1位になっておいたから」とか。

 

7.原作知らない人にはきつそうな部分も…

まずは衣のセリフは耳なじみの言葉なだけに聞き取れない(音から単語を連想できないという意味で)でしょうね、やはり。私が観た時、映画館内には数名のカップル?もいて、あまり麻雀知らないみたいな会話も上映前にしていました。その人には今の聞き取れた?とか思いながら観てました。

あと、危険牌や点数状況。特に最後、咲の数え役満大逆転のシーン。エフェクトと花吹雪、やたらスローな感じで、なんかすごいんなだろうなには見えても、点数的にどうなの?が見えなかったかなと。咲には役満直撃以外ない逆転の目がないことを伝えておくべきだったかなと。ここは削らないでおいたほうが…。まぁ言ってても、清一色だから何翻点で…とか考えるのは無理でしょうけれど。

衣の海底コースとかも。原作だと絵と→で説明がされている。あの感じを加えるべきだったと思う。

ライト層のためにもう一工夫してあげてほしかったなとは思わなくない。

 

8.主な落選組

このセリフ・くだり、入らないかぁー。入れてほしかったなぁー

①優希:諦めた心では見えないものも前に進めば見えてくるの件

→椅子の回転は一応あったけどね

②一:正攻法なボクでいく‼

→その前の回想・および和了はあり

③久:空聴リーチの件

→後半戦はカットでした

④かじゅ:ならばいっそ戯れてみよう、その運命とやらとの件

→衣の支配を破るという意味で大事なはずですが…

⑤藤田プロ:気をつけろ衣、そいつはまだ生きているの件

→衣を思う藤田プロ、口元演技などよかったのにこれ取るの…

 

9.エンドロールのオフショット

色んな方の感想を読んで、ここへの期待値が上がりすぎた(汗

このために映画を観たといってもいいくらい、いい絵でした。衣を抱っこする和や学校ごとに集まってピースしてるなどのオフショット。みんな楽しそうでなによりって感じです。キャストのみなさんが咲-Saki‐を楽しんでくれてるのが伝わって、いちファンとしてすごく嬉しかったですね。

 

10.好きを広めてもらえたこと。「咲-Saki‐」の輪が広がったこと

やはりこれが1番よかったな、と思うことです。

 

キャストのみなさんが咲-Saki‐を好きになってくれて、SNSなどでその思いをこれまで咲-Saki‐に触れてこなかった層にもたくさん届けてくれました。彼女たちのSNSやインタビューを見ると、単に告知のためにという感じがしないんですよね、ひいき目かもしれませんが。優希役の廣田あいかさんなんてその代表格ですね。細目を頑張った樋口柚子さんも。今宮女子や千曲東のキャストまでそんなに頑張ってくれるなんて。

主演の浜辺美波さんをはじめ今後さらに活躍が期待できるキャスティングもすばらですし、彼女たちの存在があったからこそ咲-Saki‐を知ってくれた人もたくさんいるはず、と思うと原作のファンとして本当に幸せなことだと思います。

 

彼女たちを通じて咲-Saki‐を好きになってくれた人がたくさんいるであろう一方で、原作ファンの多くのみなさんも彼女たちを好きになったのではないでしょうか?

恥ずかしながら、実写化前はキャストのほとんどの方の名前も顔も知りませんでしたが、咲-Saki‐愛にあふれる彼女たちを知るにつれ、彼女たちを応援したくなりました。個人的には久役の古畑星夏さんは一押しだなと。そうやって咲-Saki‐を通じて色んな輪が広がっていくことがすばらだなぁと。これが「麻雀を通してなら」なのかもしれませんね。

 

ほかにも、咲の裸足ぺちぺちとか、実況の声がいいとか、キャプテンが試合後ずっと目を開けているのが気になるとか、続編作る気があるのではという感じの最後の咲のセリフとか…10個に収まりません(①~⑤とかある時点で収まってないんですけど)。

 

最後に

私は、最初は原作のイメージを変に崩すくらいなら実写化はあんまりな…と思っていました。ドラマ第1話を見た時点でもまだ疑問が残ったままでした。やっぱり咲は植田佳奈さんの声がいいし。演技もすばらと心から思える感じには取れませんでした。

でも、見ていくうちに、そして彼女たちの咲-Saki‐愛にふれるうちに、これはこれでアリなんだろうなと思るようになり、今はこの監督とキャストさんたちで実写化してくれてよかったなとさえ思っています。

小林立さんもブログなどで書かれているように、少しでも咲-Saki‐を知ってくれる、好きになってくれる機会があるならそれはいいことだなと。関係者でもないしただのファンですが、そう思います。そして自分もまた改めて咲-Saki‐を好きになったように思います。